中国のEV（電気自動車）スタートアップ蔚来汽車（NIO）は同社3番目の小型車ブランド「Firefly」（蛍火虫）のユーザーへの納車を開始した。NIOの創業者でもある李斌（ウィリアム・リー）CEOによると、同モデルは輸出志向が強く、今年には欧州含め16市場へ輸出予定。BMWの「MINI」やメルセデス・ベンツの「Smart」などの既存の小型車へ対抗していく。

　同社にとってプレミアム車の「NIO」、大型SUVの「ONVO」（楽道）に続いて3番目のブランドがFirefly。4月末に李CEOが自ら購入者第1号がいる広州市に出向き納車式を行った。

　Firefly事業部門の金舸（ダニエル・ジン）社長も手分けして杭州市の購入者への引き渡し式に出席するなどのサービスに努めた。

　NIOは4月23日に開幕した上海オートショーではNIO、ONVO、Fireflyの3ブランドをそれぞれ個別のブースで展示。このため三つのブランドの同時参加は今回が初めて。主力のNIOブランド車は「NIOハウス」と銘打ったブースを構え、260人のユーザーボラ...　　(つづく)